[諸評]1Q84 book1, book2 (村上春樹)

1Q84 BOOK 1
たくさんのレビューがアップされていて、盛り上がっていますなあ。コメにコメしてもしようがないし(マメじゃないし)ただ、mixiのほうに書き忘れたことをさらにメモ。
マイミク日記で印象深いのがあって、彼は2巻から読み始めたんだと。で、

「相変わらずの春樹ワールド炸裂」「まずは人物が登場し、その立ち居振る舞いとか、他の人との会話で、その人がどんな人なのかってのが、どんどん自分の中で構築されていく」「斬新でカッコえぇ!」「なんか、これ、映画みたいで、すげークールだぞ」

それで分かる君がエライ、とコメントしたのだけど。たしかにそんな小説ではある。要は「面白い」のだ。それが全て。amazonのレビューでも気の効いたコメントがあって、

この本がきっかけになって、気づいたら「200Q」年に入り込んでいるかも!!

いいねえ、そんな感じ。
ハリーポッターが出たときにも思ったけど「これはファンタジーではない」とか「翻訳が下手だ」とか「そもそも変な話」とかいろいろ言われたけど、結局ベストセラーになって映画化されてこれも大ヒットして、関係者がガッポリ儲けて、みんなよかったねと。読者だって観客だって出した値段の価値以上のものを感じて、みんなハッピー。
TBS RADIO「森本毅郎・スタンバイ!」 6/9放送分で荒川洋治さんもおっしゃっていたように、まさに「現代の漱石」、国民的作家の典型といえよう。そういう多くの人が共有するコンテンツが存在する、ということは悪いことではない。作品の良し悪しは別にして、いやいい方がいいに決まっているか! 本が売れて、皆で語り合える、というのはそれなりに「厭な時代」ではない、という証拠だ。さあ、青豆でビール呑んで、話をしよう!
1Q84 BOOK 2