宋文洲さんのメルマガから

宗さんにはdankogai家にお邪魔したとき、お会いしたことがある。(同じマンションに住んでいるのだ)
メルマガはいつも愛読している。その最新号から

日本の書店に入ると、カバーに「日本」という文字が踊る本の多いこと。皆が「大きな」話が好きですね。天下国家、憂国憂民なのです。最後に必ず批判で終わります。「国がだらしない」、「政治家がダメ」、「マスコミがおかしい」は定番メニューです。

私はかつて「一日も早く会社に貢献できる人間になります」と豪語する新入社員に言いました。「あなたは会社のことを心配してくれなくてもいいからまず自分の給料を稼げる人間になってください」と。

日本に貢献したいならば日本に頼らない人間になることです。その時、GDP1.5倍の国債は初めて減少に向かいます。世界に貢献したいならば異なる価値観に寛容になることです。その時、世界はより戦争から遠ざかります。

こうゆう正論をズバッと言える人は意外と少ない。
もうひとつ。

韓国の元大統領が自殺したと聞いて悲しみましたが、「なぜそんな愚かなことを!」と腹が立ちました。

生きている人間は毎日確実に死に近付いて行きます。どんなに愛している家族とも、どんなに美しい風景とも、いずれ永遠に別れるのです。このメールを読んでいる皆さんもどんなに頑張ってもいずれこの仕事も手放す日がくるのです。

人生は「人が生きる」ことなのです。ただ生きる、それだけでよいのです。小鳥が鳴くのも鹿が跳ねるのも生きる意味を理解したからではありません。

生きること自体は素晴らしいことです。死ぬ思いがあれば闘いながら生きる勇気をもってほしいものです。

まったく同感。特に宗さんは祖国で文化大革命時代に辛酸を経験しているだけに説得力がある。