今週の「いいこと言うなあ」

【ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね): 落ち込んでいる人に「がんばれ」って言ったらいけないの?】から

広告のコピーなんかでも、「がんばれ」という言葉は、もはや禁句みたいな感じになっていて、なぜそれが禁句になるかといえば、躁鬱病における躁状態の人に対する専門的な対処の知識が抑圧しているんです。コピーの中の「がんばれ」っていう言葉を。でも、その知識、本当の意味を知ったうえで言ってますか、という気がします。そういうふうに「がんばれ」という言葉を抑圧してくる人って、いつも得意気で、ああまたか、と思うんです。

ほんとほんと。

要は、俺はおまえに「がんばれ」って言われたくないっていう生活の実感でしょ。要は、「がんばれ」って言葉を、誰がどういう気持ちで言うかという当たり前の話でしょ。そんなふつうのことを、心理学を交えてさも普遍の真理みたいに言うから、世の中が世知辛くなるんです。

そうだそうだ。

ただ、辞書( - goo辞書 - 三省堂提供「大辞林 第二版」)を引くと【頑張る】には、

〔「我(が)に張る」または「眼(がん)張る」の転という。「頑張る」は当て字〕
 (1)あることをなしとげようと、困難に耐えて努力する。(「負けるな、―・れ」) のほかに
 (2)自分の意見を強く押し通す。我を張る。(「ただ一人反対意見を述べて―・る」)や、
 (3)ある場所を占めて、動こうとしない。(「入口には守衛が―・っている」)

とある。なので、たしかに「おまえに『がんばれ』って言われたくないっていう」気持ちは分からないではない。

以下は、わたくしが就活の支援をしていて、彼ら(彼女ら)を励ますときの言葉。

みなさんの先輩があるセミナーで、
「がんばる」の当て字は「頑張る」ではなく、「顔晴る」が望ましいというアドバイスを受けたそうです。
「晴れ晴れとした笑顔」で面接に臨んでください。ガンバレ!