今週の「さすがイタリア(水道局)」

【外信コラム】イタリア便り 水は出しっぱなしの方がいい|欧州|国際|Sankei WEB

 ローマの公園や街角には、円筒形の胴体から突き出た「大鼻」というあだ名の蛇口から、1日中、水が出っぱなしになっている公共給水柱が2500カ所もある。蛇口の出口を指で押さえると背中の部分の穴から水が上に噴き出、酷暑の日には多くの市民や観光客ののどを潤してくれる。

 昨年、ローマ市役所は24時間、流しっぱなしになっている給水柱に注目し、開閉可能な蛇口への変更を水道局に求めた。ところが、水道局から届いた返答は何と、次のようなものだったという。

 「以前、蛇口を開閉可能なものに代えたが、いたずらで壊されてしまった。また、この蛇口から出っぱなしの水は、人間ばかりでなく野鳥や野良ネコや野良犬ののども潤している。そのうえ、絶えず流れているため、水の滞留を防ぐ役割も果たし、水の浪費といっても全体の1%以下だから、心配する必要はない」

パリの朝、歩道を流れる水も雰囲気満載でいい感じですよね〜