私の好きな神様の話。

拙書評フォルダ“BOOK DARTS”の続き。
137億年前、神様は宇宙を創りました。拡大、進化する宇宙を。銀河を作り、恒星-惑星-衛星系をたくさん創りました。その一つが太陽系です。第三惑星を、H2Oがちょうど液体であり続けるような温度の位置に配置しました。それが46億年前。最初の生命が生まれたのは38億年前。神様は大変忙しいので、いちいち辺境の惑星の生態系に介入したりしません。環境を設定したらあとは物理と化学の法則に委ねるだけです。そうして、時が流れ地球は生命あふれる惑星へと成長していきました。
「うん、なかなか美しい星になったな。いままでのわしの作品の中でもよい出来じゃわい」とひとりほくそ笑んでいました。
しかし、同時にこうも思ったのです。
「このわしの業績を理解し、讃える知的生命体が欲しいところだな。よし、いっちょこのわしに似せて創ってみるか」
これがだいたい500万年前。この作業はさすがの神様にも難易度は高く試行錯誤の結果、めどがついたのが20万年前──。
これが、地球の歴史の概略です。くどいようですが「神様は忙しいので」私たちは、自分たちで自分の未来を創っていかなければなりません。ちゃんと運命をコントロールしないと“イデ”が発動しちゃいますよ、と(笑)