宋文洲さん、またすばらしい文章。

宋文洲の傍目八目】
思い込みを捨てれば楽に生きられる 
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_4803_178491_69
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この世の中には、病気や弱者が常に存在するものです。我々は常にそれが自分と無縁であることを期待するのですが、残念ながら誰かがそれに当たる必要があります。とてもきざな言い方ですが、我々がその不運を引き受ければ、その分他人がその不運から逃れられるのです。

しかし、不運はいつまでも続くものではありません。運と不運があるタイミングと条件になると入れ替わることが多いです。「塞翁が馬」が言うように。


詩人李白は「天生我才必有用」という不朽の名句を残しました。「天が私を生んでくれた以上、必ず世の中の何らかの役に立つためである」という意味です。ここの「天」は神であり、当人の意思によらない運命です。愛情、友情、金銭、政治などの挫折を受け入れながら、なお人生を前向きに捉え、運命と楽観的につき合う詩人だからこそ発せる名句です。

ご存じのように発明家トーマス・エジソンは、お母さんから学校に行かなくてもよいことを教えてもらいました。今風に言えば、エジソンは登校拒否の問題児だったかもしれません。しかし、エジソンの例をみてもおわかりのように、一時は“問題児”であっても、最終的に社会に貢献する例はいくらでもあります。

 いいこと言うなあ、誰かと違って(笑)
 宋さんは、ご自身のメルマガにもこう書いている。
http://www.softbrain.co.jp/mailmaga/back59.html

僕は「逃げること」、「弱いこと」など、これまでマイナスと思われることに対してもっと寛容的になるべきだと主張しました。

これは勝ち組と負け組、格差の拡大の議論にも通じることです。勝ちと負けがあっての世の中。高給取りと安月給があっての世の中。強いものと弱いものがあっての世の中。行き過ぎを警戒すべきですが、無くすことは不可能です。

併行して努力すべきことがあります。それはもっと勝ち負け、格差、強弱に対して寛容になることだと思います。同じでないと不幸だと思う社会には何時になっても幸福がやってこないのです。

やはり、レッド・チャイナから脱出してきた人の言葉には説得力がある。