「血液型性格判断」を信じる人は、もっと頭が悪い。

 えー、エイプリルフールのエントリーではありません。マジです。
 ライフワークですから(笑)
 ひとつ、クイズを出しましょう。
Q.「人間と“ちくわ”の共通点はなんでしょう?」
A.「両方とも『管(くだ)』です」
 これは消化器官を持つ動物全てに言えることですけれど、皆「口から肛門まで」穴が空いているんですね。そういう意味では、一見身体の中にあると思われている内蔵も(消化器系に限って言うと)実は、皮膚と同じ「身体の(粘液に守られた)外部」なのです。これとちょっと似た話が、血液と血管の関係でして。
 血管は身体中に張り巡らされているので、身体の内部だと考えがちですが、細胞レベルで言えば「血液」というのは「栄養や酸素を運ぶ」ビークル(運搬するもの)であり「血管」は、それを運ぶ「通路」に過ぎないんですね。細胞に血液が入り込んでしまうのは「内出血」と言います(笑)
 これが、臓器移植や骨髄移植手術において、ABO血液型が無関係な理由なんですよ。映画『ハンニバル』を見た方は覚えていらっしゃるでしょうか。脳って白いですよね。血液と脳のあいだには血液脳関門というのがあって、赤血球は脳細胞まで届いていなんです。だから、ABO血液型(赤血球のタイプ)と性格に相関関係があるはずないでしょうが!

 というと「科学(や医学)において証明されたわけではないでしょう?」という輩がいます。それはねぇ「血液型と性格には関係がない」ことを証明する必要はない。 - LISApapaコメント集です。
 さらに「でも、血液型と性格に関連があるということが調査の結果分かっています」という人がいらっしゃいます。それはですねぇ…それこそ、『血液型と性格』 - 「血液型性格判断」批判の決定版! (LISApapa@BOOK DARTSで書いたように、少なくない日本人が「血液型性格判断」を信じてしまった結果、なんですな。

 要は──

  1. 赤血球(ABO血液型)は脳まで到達していない。
  2. 「関係があることを証明する」のは、“仮説”を主張する方。
  3. 血液型性格判断を“信じて”いるのは莫迦に騙された日本と韓国の人だけ。

 ということでアリゾナ