霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」を読んだよ


極東ブログ: [書評]霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」(高橋洋一)」を読んで発注。1時間で読了。
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2008/05/post_c877から

本書は、普通の人には必読だろう。これだけ単純に説得力ある本は読んだことがない。

そう思う。

私は金融政策のテクニカルが議論が実は好きではない。国家を操作するという発想にどうも不愉快を感じる。私は、基本的に国家なんてものは小さければ小さいほどよいと考えるからだ。

これもfinalvent氏に同意する。そもそも世界が平和で社会が安全なら、最低限必要な公務員は消防署の人たちだけだ。税金というのは人のポケットから金を抜き出して別の人に渡すことだから、できるだけ取られないほうがいいに決まっている。官自体は何も生産しない、付加価値を生まない、儲けるという字は他人を「信じる者」のことだが、利益を目的としない官は「民を信じて」いない、する気がない。そんな役人は少なければ少ないほどよい。たとえば、消費者庁を作っても無駄な税金を使うだけの組織になることは目に見えている。

高橋の真骨頂は、意外と経済ではなく、この地方分権への情熱にある。なぜなのだろうかと、率直なところよくわからない。

それは、この本が経済の本というより日本の政治について語っているからだが、東京生まれの著者が地方分権を力説するのは確かに何かありそうな(悪い意味ではなく)感じがした。