マーケが陥りやすい「クラスター分析」という罠

厳密に統計学の用語とは定義が違うとは思うのだが、しばしばマーケのレポートで登場してくる「クラスター分析」。これがどうも怪しい。
たとえば、こんな感じ。
・ある集団を4つに分けます。
1)スポーツが好きで、観るのもするのも好きな人。
2)スポーツは好きだが、見るだけでやりはしない人。
3)スポーツをするのは嫌いだが、観るのは好きな人。
4)スポーツをするのも見るのも嫌いな人。
でもって、これを4つの象限に分けてそれらしく分析してみたりして。
「因子分析を行ったところ、(1)のグループの特徴は休日クルマで外出する機会が多いことです」「(3)はAV機器の購入が多いグループです」「(4)のグループにはこんな特性が……」。をいをい、それって最初に定義してるんだから当ったり前じゃん!
そういうのを「還元主義」という(悪い意味で)。
その4つのグループが社会の中でどう偏在(遍在の逆)しているかを洞察するのが君らの仕事だろう? ったくもう〜
(関連URL - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%BF%E8%A7%A3%E6%9E%90
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%A0%E5%AD%90%E5%88%86%E6%9E%90
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%82%84%E5%85%83%E4%B8%BB%E7%BE%A9