finalventが指摘していること

書評 1Q84感想、補足 極東ブログから

book1とbook2でも思ったが、春樹文体に微妙な、ある意味で大きな変化があり、見解によっては、悪文としてもよいと思うのだが、全体の美文のトーンに調和していてなかなか指摘しづらい。批評家が誰も指摘してなさげなのはなぜだろうか。

 しかも、P397から完璧だった物語の構成が破綻する。突然著者のモノローグ、まるで橋田壽賀子脚本のナレーションのようだ。急いで上梓しすぎたのではないか? 

千倉の病院の若い看護婦、安逹クミとそのエピソードが解きづらい。(同上)

 というか、未消化。唐突すぎる感は否めない。